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ビクトル・ウガロフ選手(ロシア)、金沢マラソンで一着ゴールするも、大会後に失格処分に

ロシア陸上競技連盟に絡んだドーピング騒動が、様々な問題を引き起こしています。

2015年11月15日、石川県金沢市で行われた金沢マラソンで、2名のロシア人選手が出場。
そのうちの1人であるビクトル・ウガロフ選手は、2時間17分19秒の自己ベストタイムで一着ゴールし優勝しました。
また、もう1人のセルゲイ・ネチパイ選手は、5位でゴールしていました。

ここからの問題は、6日前の11月9日にさかのぼります。
WADA(世界アンチドーピング機構)がこの日、ロシアの陸上界では禁止薬物の使用や、ドーピング検査を逃れるための不正行為が日常化していることを認定した報告書を発表しました。

これを受けて、11月13日、国際陸上競技連盟が電話による緊急理事会を開き、ロシア陸連に対する暫定的な資格停止処分を決めました。

国単位の競技団体に対して国際競技団体が資格停止処分を行う例としては、2014年11月に、国際バスケットボール連盟(FBA)が日本バスケットボール協会(JBA)に対して、国際大会への参加を認めない資格停止処分を施したことが、記憶に新しいところです。
このJBAの問題は、国内のリーグが2リーグ(NBAとbjリーグ)に分裂したままの状態を放置して、改善できないことでした。

今回は、ロシアでの「国ぐるみ」とも言えるドーピングの問題です。

国際陸上競技連盟による決定を受けて、各競技大会の主催者および関係団体は動きました。

11月15日に行われたもう一つのマラソン大会、さいたま国際マラソンにも、ロシアの選手がエントリーしていました。
海外招待選手としてエントリーしていたタチアナ・アルヒポワ選手がその人です。
日本陸上競技連盟は、国際陸連によるロシアへの資格停止処分を受けて、このタチアナ・アルヒポワ選手に出場停止の通告を行ったとのことです。

では、なぜ、さいたま国際マラソンでは事前にロシア人選手の出場停止の手を打ったのに、金沢マラソンのほうではそういったことが行われなかったのでしょうか。
金沢マラソンの主催者である金沢市には、日本陸連からの「ロシア陸連の登録選手は国際大会に出場できない」とする通達は届いていたとのことです。
しかしながら、金沢市が、大会当日の11月15日の朝に、前記2人の選手に対して、「ロシア陸連の登録選手であるかどうか」を尋ねたところ、2人は「その所属ではない」と回答したために、出場することになったようです。
ちなみに、この2人の選手は、金沢市の姉妹都市であるイルクーツク市からの参加であったようです。

そして、この2人は、前記の通り、1位と5位という、輝かしい成績を収めたのですが、その後、11月18日になって、この2人がやはりロシア陸連の登録選手であるということが発覚し、同日、これら2人の成績と記録を取り消す旨を、金沢市が決定しました。

ビクトル・ウガロフ選手にとっては、自己ベストタイムで一旦手にした優勝から、一転、とても残念な結果になってしまいました。

ビクトル・ウガロフ選手とセルゲイ・ネチパイ選手とがドーピングを行っていたか否かに基づく裁定ではなく、ロシア陸連全体の問題によってこのような事態になったわけで、これらの選手にはかわいそうといえばかわいそうですが、国際的な組織でものごとを進めていく上ではしかたのないことですね。

2016年には、リオデジャネイロオリンピックが予定されています。
ロシア陸連の資格停止処分が解除されるためには、国際陸連による調査を受け入れて、今後の改善を行うことが必須と推測されます。





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法を通してみたロシア国家 渋谷謙次郎


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