自由は進化する / ダニエル・C.デネット

自由は進化する / ダニエル・C.デネット

自由意志に関する問題。商品説明のテキストでは「哲学上の難問を唯物論・進化論的に説明し、人間を魂の呪縛から解放するとんでもない本。」とだけ書かれている。せめて、どういった「難問」であるか、書いてほしいもの。ただ、「唯物論・進化論的」ということから、方向らしきものはわかるが。

日本語版が出版されたのは、2005年5月31日。アマゾンのカスタマーレビューでは、ニャンケレビッチ氏は、かつてデネットの「解明される意識」を読もうとしたものの挫折した経験を披露しつつ、本書の訳者(山形浩生 氏)が「呆れるほどに長く、懇切丁寧かつユーモラスで平易な」訳者解説を付けているので、この解説を読んだ後でデネットの本文を読んだおかげで挫折せずに読破できたと述べている。さらに、ニャンケレビッチ氏は、「『人間に自由意志なんてない』という科学者の説(とされているものを含む)に、疑問、不安、怒り、興味を感じたことのある人をすべてに、私はこの本を推薦します。」と書いているので、ははーん、そういう本か。というわけで買って読んでみようかと思った。今の私の知見では「自由意志」があるか否かを断定できない。たぶん、「自由意志」とは何かということを解明することなしに、その有無の断定などはできないだろう、という程度の理解である。だから、この本を読んでみたい。

別の、「晴読雨読(NEAT)」氏によるカスタマーレビューでは、「Denettの本著での結論は“自由意志とは、自然主義的な世界観のなかで決定論と共生するのが可能なものなのである。”と言うこと」。これは、自己整合し得る解釈。同時に、「晴読雨読(NEAT)」氏は、本書に対して「せめて20世紀末までの自然科学の正しい認識位は持ってもらいたいものである。」とか「また、本著の翻訳はひどいもので、そのような素人の解説など不要。」とも書いている。

原題は「Freedom Evolves」(Daniel C. Dennett)、2003年2月刊行。ISBN:0-670-03186-0。

自由は進化する / ダニエル・C.デネット

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