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大規模書店の活路 - 丸善&ジュンク堂書店

都心大規模書店の憂鬱という記事を書いたのは、もう6年近く前になる。書店の経営は、あれからさらに、苦しくなっている。生き残れる書店の形態は、駅前・駅ナカなどの人の動線の太いロケーションで売れ筋の雑誌・新刊書を中心に扱うパターンと、大人口の後背地を有する都心部でロングテールをカバーし得るほどの売り場面積を有する大規模店舗のパターンの2種類に限られるのではないか。

後者の代表として、2010年9月2日にオープンしたばかりの丸善&ジュンク堂書店があげられる。書店名が示すとおり、丸善およびジュンク堂のコラボレーション店である。このコラボレーションが成り立つのは、言うまでもなく、昨年、大日本印刷傘下で両社の経営統合が行われているからである。

この丸善&ジュンク堂は、渋谷の東急百貨店本店の7階のフロアを丸ごと占めており、フロア間の移動なしにあらゆるジャンルの書籍を見て回れるという意味では、本好きには非常に快適な空間である。

当然ながら、このようなリアル店舗は、インターネット販売のAmazonに対抗し得る売場戦略を出すことによってのみ、経営を成り立たせることができる。私自身も、もう何度かこの店舗を利用しているが、この店がAmazonに勝てるポイントは何か。品揃え? もちろん、品揃えは豊富であるが、Amazonを上回ることはできない。この店がAmazonに勝っているポイントは、ずばり、商品レイアウトである。例えば、立ったまま書棚(背の高さよりもちょっと高い)をざっと見渡すと、百種類以上の本を一瞬にして視野の中に入れることができる。普通の速さで歩けば、数秒の間に数百冊の本を視野に入れながら探すことができる。ジャンル別に細かく分類され陳列されているので、非常に本を探しやすい。おそらく、店側は、考えつくしてレイアウトを決めているだろう。大判の単行本の横に文庫本が並んでいたりもする。買いたいという気分になる。繰り返し訪れたいという気分になる。

よく練られていると思った。

© 2010, zig zag road runner.


書店繁盛記 / 田口久美子

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